カテゴリー : 現地の文化

LGインドの成功の秘密。元LGインドCEOの著書紹介

LGインドの成功の秘密。元LGインドCEO、韓国人CEO輸出第1号 金クァンロの『グローバル経営CREDO』 http://bit.ly/b2Ohff via @masumi_kizawa @TsutomuKomoriGa

(以下目次引用)

<目次>

はじめに

Part1 Globalization  「知れば好きになり、大きな流れが分かる」
Credo1 住めば都(自分の住んでいる所が天国だ)
Credo2 現地人の長所をいち早く把握せよ
Credo3 その国の労働市場をきちんと理解せよ
Credo4 幸福とは他人を温かく気遣うことにある
Credo5 親環境的(エコロジー)な生活態度が必要だ
Credo6 違うということは美しいことである

Part2. Openness  「自分を無にした時、相手が見える」
Credo7 世界が隣人だ
Credo8 信じることが人を動かす
Credo9 最高経営者(CEO)は最高破壊者(CDO)である
Credo10 能力より重要なのは魂と心

Part3 Empowerment  「構成員(メンバー)を主人(オーナー)にする」
Credo11 より多くの自由を与えなさい
Credo12 社員は使い捨ての紙切れではない
Credo13 勝つ経営は会社文化から始まる
Credo14 リーダーの力を見せつけよ

Part4 Innovation  「絶え間なく変わり続けなければならない」
Credo15 会議が多く、会議が長い会社は潰れる
Credo16 肯定的な監査が会社を救う
Credo17 固まれば死に、離れれば助かる
Credo18 グローバル化は徹底した現地化の成果である
Credo19 販売の運命は購買に掛かっている
Credo20 苦しい時ほど変わることで生き残る
Credo21 社員より会社が先に変わらなければならない
Credo22 失敗した者に福があるとしたら、大きな学びがあるからだ

Part5 Marketing  「数字が人格だ」
Credo23 格好のいいマーケティングは要らない
Credo24 逆走するマーケティングを試せ
Credo25 マーケティングは新しい用語との闘いだ
Credo26 ブランドに対する消費者認知度を上げろ
Credo27 アフターサービスがマーケティングの完成だ

エピローグ:両手で経営せよ

「BOPのため」の製品を売る企業とそれを断る「BOP」

BOPを顧客として捉え、製品・サービスを販売するとき、容易に思いつく疑問が「本当に彼らは買うのか?」というもの。Next billionの記事(http://ow.ly/35HyG)より、利益を上げながらBOPの生活向上に裨益する製品を提供する企業と、その購入を説得させられる顧客との関係性が記されていたので、抜粋してご紹介します。
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現地調査とその課題、限界、矛盾

前回はフィールドリサーチのための準備の例についてご紹介しましたが、
今回は、リサーチの内容と 実際リサーチを行う上での課題やその限界、理想との矛盾についてご紹介します。
前回同様、”DOING ETHNOGRAPHIC RESEARCH AMONG LOW-INCOME PEOPLE IN EMERGING MARKETS” という論文から抜粋してまとめました。

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低所得市場の調査プロセス

実際にBOPの人たちとビジネスをするために、どのような方法論をとり、どのような調査が行われるのか。前回は方法論としての民族誌学的アプローチをご紹介した。今回と次回で、貧しい人々の日々の暮らしにおける、民族誌学のデータ収集や分析の調査プロセスを明らかにしたい。

下記は、フィンランドの大学機関が低所得層の市場調査を行い、そこで遭遇した困難や明らかになった解決策、またリサーチのための準備、そしてデータ分析を行う過程といった、リサーチプロセスを記述した論文”DOING ETHNOGRAPHIC RESEARCH AMONG LOW-INCOME PEOPLE IN EMERGING MARKETS”の簡単な翻訳です。

今回は論文の前半、リサーチの準備段階についてご紹介します。
1. Introduction
2.準備
2.1 ワークショップ
2.2マインドマッピング
2.3観察の場と回答者
2.4現地のリサーチアシスタント

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BOPビジネスとエスノグラフィー:現地への「土着化」

「BOPビジネス」を考えるときに、出てくるキーワードの一つとして、
「土着化」という言葉がある。

(「土着化」に関する日本語文献は、ハートの著書『未来をつくる資本主義』や愛すべき友人高野君のブログに記載されている。)

今回は、現場で「土着化」するためのHOWの部分について、少し考えてみたい。つまり、現地へ「土着化」するために私たちははどのような手法をとれば良いのか?

以下はスチュアート・L・ハートの著書からの引用である。

BOPで地域に対応した技術や製品を開発する意欲のある企業には、農村社会学、応用人類学、共感デザインといった分野が大いに参考になる。参加型農村調査法(PRA)、ラピッドアセスメント法(RAP)、簡易エスノグラフィー(民族誌学)などは、社会から取り残された人々の真の声を聞き、理解、相互学習、そして地域密着の戦略づくりを始めるうえで有益な手法だ。こうした手法はどれも情報の相互交流を促し、その環境にあった問題解決方法をともに導き出すことの重要性を示している。上からの既存のソリューションを押し付けるのではなく、供給方法を含めた製品やサービスのあらゆる側面を現地パートナーと共同でデザインすることがポイントである。

(出典;『未来をつくる資本主義』 スチュアート・L・ハート著 石原薫訳 英治出版 2008)

上記引用の中にある、参加型農村調査法(PRA)、ラピッドアセスメント法(RAP)、簡易エスノグラフィー(民族誌学)という三つの手法は「土着化」するため方法であるかもしれない。

今回注目してみたいのは最後のエスノグラフィーについて、である。
下記、URLに”What is Ethnographic Research?”と題して、民族誌的リサーチとは何なのかについて記載されていたので、紹介したい。
http://www.mondemoderne.com/english/what.htm

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BOPプロトコル①「プロトコルの生まれた背景」

今後このブログの中で5,6回ほどに分けて、L.S.Hartのまとめている「BOPプロトコル」について紹介していきます。メルマガ「VOICE of BOP Business」の中で取り上げたものですが、今後は同様の情報もここで扱っていこうと思います。

第一回目となる今回は、BOPプロトコルが生まれた背景となった「BOPビジネス」に対する批判と、「BOP第二世代」について取り上げます。

BOPビジネスへの批判

欧米で最初に「BOPビジネス」への関心が高まった時、BOPをあくまで潜在的巨大市場の「顧客」としてしか認識していないという批判が生まれた。シャンプーを一回使い切りパックなどの工夫をして販売するのはいいが、結局それは貧困層にものを売りつけているだけでしかない。例えば、SELCOの社長の警告を引用すると、

「BOPを非常に一方的にしか見ていないことには、ショックを以上のものを覚える…とにかく売れ、BOPに売れ、市場は大きい、どんどん成長する… 私の友人が言うように、大勢の人が貧困の中で生き、一握りの人が貧困のおかげで生きている。」 (「未来をつくる資本主義」L.S.Hart著 英治出版より)

またミシガン大学のアニル・カルナニ教授が「ピラミッドの底辺に眠る富という幻想」という論文の中で、BOPにビジネスの価値を求めるのは、よく言っても「害のない妄想」、悪く言えば「危険な勘違い」と痛烈に批判している(同著より)。なぜなら、貧困の緩和には貧困層の所得を向上させるしか方法はなく、貧困者が生産者にならなくてはいけないからだ。 続きを読む

アフリカ、ファッション市場に関する記事

アフリカ、ファッション市場に関する記事 http://ow.ly/1JxUl http://ow.ly/1JxUm 音楽市場 http://ow.ly/1JxUn http://ow.ly/1JxUo http://ow.ly/1JxUp

アフリカ音楽産業の問題

アフリカ音楽産業の問題①→ http://ht.ly/1IlXL ②→ http://ht.ly/1IlXZ やっぱり著作件の問題があるよう。こっちも面白い→ http://ht.ly/1Im2B 10年前だけど世銀が主催しての音楽の重要性に関するもの。センとコリアーの名前も。

アフリカの音楽ビジネス

http://ow.ly/1o0Tg 「Africa Unsigned」アフリカの音楽ビジネス。
http://ow.ly/1o0Th 「アフリカ音楽のフェアトレードを目指す、ルワンダのRafiki Label」
音楽関係のビジネスモデルを二つ紹介です。